Saurabh Sharma Sakshi Dayal

[ニューデリー 1日 ロイター] - インドの首都ニューデリーで1日、有権者名簿更新を巡る不正疑惑に対する数千人規模の抗議デモが野党勢力の呼びかけで行われた。参加者らは、有権者名簿の見直しを進めたインド選挙管理委員会のギャネシュ・クマール委員長の辞任を要求した。

デモを主導した最大野党・国民会議派のラフル・ガンジー下院議員は、今回の名簿更新がモディ首相率いる与党インド人民党(BJP)に有利に働くと強調。集会で「これは全ての国民の声を盗む行為であり、表現の権利を奪うものだ」と非難し、クマール氏の辞任が必要だと訴えた。

当局はデモに備えて警備を強化し、交通規制を実施。会場となったラムリラ広場周辺には、警棒や盾を持った多数の警察官や暴動鎮圧車両が配置された。野党指導者らはオープンカーで行進し、支持者らが国旗や党旗を掲げて集まった。

集会に参加した国民会議派学生組織のリーナ・マフト氏は、チャッティースガル州ジャグダルプールに住む家族4人の名前が、転居したとの誤った記録に基づき有権者名簿から削除されたと明かした上で「説明責任を求めてここに来た」と話した。

今回の名簿更新では、約1億3000万人分の登録が削除された。野党側は削除がイスラム教徒や少数派有権者に偏っていると主張している。

これに対し選挙管理委員会は、重複登録や資格のない有権者を除外するための作業だと説明。特定政党への便宜供与は否定し、誤って削除された有権者は再登録できるとしている。

またBJPは、野党側が正当な選挙手続きを疑問視することで民主主義を損なおうとしていると反論した。ナッダ保健相は今回の集会を「民主主義の名を借りて国を無秩序状態に陥れようとする計画的な企てだ」と批判した。

野党や学生団体などは9月下旬以降、選挙管理委員長の辞任を求める抗議活動をほぼ連日展開している。発端となったのは、インディアン・エクスプレス紙が、選挙管理委員会の2人の副委員長が有権者名簿更新や登録手続き、デジタルシステム運用について内部で懸念を表明していたと報じたことだった。

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