[ロンドン 29日 ロイター] - 米金融大手シティと調査会社ユーガブが29日公表した調査によると、10月は5年以上先の期待インフレ率が4%と、9月の4.3%から低下した。
2カ月ぶりの低下となったものの、シティのアナリストは、イングランド銀行(英中央銀行)がこれを受けて来週の利上げを見送る可能性は低いとの見通しを示した。
短期的なインフレ動向やエネルギー価格の影響を受けやすい1年先の期待インフレ率は4.5%から4.2%に低下した。
シティは、10月も原油・ガス価格の上昇が続き、イラン戦争を巡る緊張でインフレリスクが高いままであることを踏まえると、期待インフレ率低下に明確な理由は見当たらないと指摘。
「金融政策の観点では、家計の期待インフレ率が1カ月低下したことだけで中銀の政策対応の判断に影響が出る公算は小さい。金融政策委員会(MPC)は10月の数字を政策の方向性を大きく変える根拠としてではなく、幾分好ましい材料として受け止めると予想している」と述べた。
投資家は中銀が11月5日に0.25%ポイントの利上げを決めると予想している。シティはこれが「ほぼ確実」とみられるとした上で、2027年第1・四半期にも追加利上げの可能性が高いとしている。