David Shepardson
[ワシントン 29日 ロイター] - 米連邦通信委員会(FCC)は29日、スマートフォンやカメラ、コンピューターなど米国で使用される電子機器の試験を中国の試験機関が行うことを全面的に禁止する規制案を採決し、賛成多数で可決した。中国を標的としたこれまでの規制措置をさらに拡大するものとなる。
FCCは、米国の試験機関に対して互恵的な扱いを認めていない国の試験機関および認証機関を対象に、新たな禁止措置を導入すると発表した。2028年12月に発効する予定。
中国は米国との相互承認協定を結んでいない。FCCは2025年、中国政府が所有または管理する試験機関による米国向け電子機器の試験を禁止し、数十の試験機関を禁止の対象に指定していた。
FCCのブレンダン・カー委員長は、25年には電子機器の82%が中国で試験されていたと指摘。「これらの試験機関は米国の通信インフラへの重要な入口であり、その特別な立場によって、電子製品が市場に投入される数カ月前からこれらの製品に関して、慎重な取り扱いを要する情報や秘密性の高い情報にアクセスできる」と述べた。その上で「安全性に問題のある機器が米国市場に流入したり、通信ネットワークが混乱させられたり、さらには知的財産が盗まれたりする可能性がある」とした。
在ワシントン中国大使館からはコメント要請に対する即時の回答は得られなかった。
カー氏によると、全電子機器のうち米国内の試験機関で試験されているのは約4%にとどまる。
FCCはまた、米国内の試験機関、または国家安全保障上のリスクがない国の試験機関で試験された機器について、認可手続きを簡素化した。