Deena Beasley Sneha S K
[29日 ロイター] - 米製薬大手ブリストル・マイヤーズ・スクイブが29日発表した第3・四半期決算は、売上高と調整後1株当たり利益がアナリスト予想を上回った。同社は新薬の好調な売り上げを理由に、通期売上見通しを上方修正した。
第3・四半期の売上高は、前年同期比7%増の131億ドル。LSEGがまとめたアナリスト予想平均の127億5000万ドルを上回った。
調整後1株当たり利益は1.35ドルで、アナリスト予想を0.21ドル超えた。当四半期に買収関連費用として1株当たり0.58ドルの特別損失を計上した。
新薬の好調な売り上げを理由に、通期売上見通しを従来予想の490億-500万ドルから497億5000万―502億5000万ドルに上方修正した。買収に関連する多額の一時費用により、通期1株利益は従来予想の6.75-7.00ドルから6.35-6.55ドルに引き下げた。アナリスト予想は1株利益が6.49ドル、売上高は498億9000万ドルだった。
クリス・ボーナー最高経営責任者(CEO)は決算会見で「第4・四半期に向けた勢いは良好だ。この勢いが2027年も続くことを期待するとともに、後期開発も追い風だ」と強調した。
カンター・フィッツジェラルドのアナリスト、カーターグールド氏は「決算が予想を上回ったことは歓迎すべきだが、投資家にとって重要な材料はパイプラインの進捗だ」と述べた。
ブリストルの新薬は抗がん剤「ブレイヤンジ」や貧血治療薬「レブロジル」を筆頭に引き続き成長をけん引し、第3・四半期売上高は前年同期比12%増となった。
点滴投与型のがん免疫療法「オプジーボ」の売上高は同6%減の23億7000万ドルとなったが、同薬の新たな皮下注射版「クバンティグ」の売上高は3倍以上増え、3億3400万ドルに上った。
アダム・レンコウスキー最高商業化責任者は「現行薬で強い販売実績を上げ、パイプライン全体も着実に進展した」と述べた。
グッゲンハイムのアナリストらは、同社の成長製品が堅調な四半期業績を上げたことに勇気付けられたとし、既存薬も引き続きキャッシュフローを支えている」と指摘した。
将来の成長の重要な柱として投資家が注目するのが、抗精神病薬「コベンフィ」のアルツハイマー型認知症治療への適応拡大の可能性と、抗凝固薬「ミルベキサン」の開発だ。ブリストルはミルベキサンの心房細動を対象とする臨床試験と、コベンフィのアルツハイマー病を対象とする試験に関するデータを来年中に得られる見通しだ。