Amir Orusov
[28日 ロイター] - ドイツ自動車大手メルセデス・ベンツのオラ・ケレニウス最高経営責任者(CEO)は28日、2030年以降に向けたより広範な戦略について、中国市場への依存度を低減する取り組みを進めているものの、同国は引き続き長期計画の柱になると述べた。
同社は来年、中国事業の詳細な見直しを含む、より包括的な戦略の更新を発表する予定。世界最大の自動車市場である中国市場における、予想をはるかに上回る急激な落ち込みが業績への重しとなったことが背景にある。
ケレニウス氏はアナリスト向け電話会議で「メルセデスのような世界的な自動車メーカーにとって、中国を脇に置くという選択肢はあり得ない」とし、中国を不可欠な市場かつイノベーションの拠点と位置付けた。
一方で、市場全体と高級車セグメントの両方で予想を上回る低迷が見られたことを受け、メルセデスは中国における事業モデルを見直している。
ハラルド・ヴィルヘルム最高財務責任者(CFO)は、メルセデスが中国事業の利益への依存を縮小することを目指すとともに、サプライチェーン(供給網)の現地化を進めていると述べた。将来、中国で生産する車両については、部品調達をほぼ全面的に現地化し、コスト削減と競争力向上を図る方針だ。
中国以外にも、同社は米国での成長に力を入れている。ケレニウス氏によると、米国向けに追加の投資を計画しており、年間販売台数を30万台超から40万台に拡大する可能性があるという。
ドイツ国内では競争力向上に向けた取り組みを強化している。前回の早期退職プログラムへの従業員の参加が活発だったことを受け、12月から間接部門の従業員を対象とした任意の早期退職プログラムを再開する予定だ。