[28日 ロイター] - 香港政府統計当局が28日発表した中国の9月の香港経由の金純輸入量は74.987トンで、8月の58.491トンから28%超増加し、4月以来5カ月ぶりの高水準となった。
9月の香港経由の金総輸入量は94.096トンと、8月の77.137トンを上回った。
ストーンXの市場分析責任者を務めるローナ・オコンネル氏は「中国の9月の金輸入増加は、主に国慶節の連休前の在庫積み増しに加え、金連動型ETF(上場投資信託)への投資需要が支えになった可能性がある」と指摘した。
ただ、金は上海や北京経由でも輸入されているため、香港の統計は中国の金購入の全体像を必ずしも示していない。
中国人民銀行(中央銀行)は9月に金購入を拡大し、23カ月連続で保有を積み増した。
ゴールドマン・サックスはリポートで「中央銀行の需要は引き続き金相場を支える構造的要因となっている。特に中国をはじめとする新興国の中銀は、長期的に妥当とみられる配分と比べて金保有割合が依然として低い」と記した。
一方、米連邦準備理事会(FRB)が12月に利上げを実施するとの観測が強まり、金利を生まない資産という面が金需要を圧迫。9月の現物価格は6.6%下落し、月間ベースの下落率は6月以降最大となった。