ミッドライフクライシスとの向き合い方

──人生の中盤で「このままでいいのか」と迷う、ミッドライフクライシス。30代後半から40代半ばには、何かを変えたいと思っても、日々の仕事や家庭のことで手いっぱいという方もいます。最初の一歩を踏み出すには、どうしたらよいでしょうか。

子育てや介護など、色々な事情で時間が取れないというのはあると思います。大きなことをやろうとすると動けなくなりますが、歯磨きと同じ3分でいいからやりたいことをやろうと決めるんです。たとえば英語を話せるようになりたいなら、英語の勉強を1日3分だけ続けてみる。そうすれば、その積み重ねが1年後大きな違いを生みます。

何を始めるかを決めるには、自分が何を大事にしているかという価値観を理解しておくことが必要です。それがあってはじめて「何を捨て、何を始めるか」の取捨選択ができます。

──会社員だと、役職定年などで自分の仕事の範囲が狭まり、選択肢を奪われたと感じてしまう人もいると思います。そうしたときは、どう対処するとよいでしょうか。

奪われたのではなく、自分から手放すという意識を持つことです。その分、本当にやりたかった仕事に集中する、空いた時間で副業を始めてみるといった発想に変わっていきます。

喪失感を持たないために、あらかじめ準備しておくことが大切です。会社内での自分の立場やこの先の展開は、ある程度読めるものです。役職定年になる5年ほど前から、社外コミュニティや趣味、副業など時間配分を変えられる場所を作っておく。すると立場が変わっても慌てずに済みます。

年下を「師匠」にできるか──肩書きを手放す人間関係
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