[19日 ロイター] - データセンター事業者の英新興エヌスケールが、対話型人工知能(AI)「クロード」を開発する米アンソロピック向けにAI計算能力を提供する新たな契約について協議している。事情に詳しい関係者が19日ロイターに明かした。契約額は約450億ドルに上る可能性がある。
関係者の話では、エヌスケールは米南部ウェストバージニア州の「モナーク」データセンター・キャンパス内の第2棟について、アンソロピックとの大型契約締結を目指している。
アンソロピックは既に8月、同州のモナーク・キャンパスの第1棟でエヌスケールが提供するAIクラウドコンピューティング能力を借り受けるため、450億ドルを支払う契約を結んだ。第2棟では、エヌビディアの先進AIチップ「ベラ・ルービン」を使用し、460メガワットの計算能力を提供する計画という。
アンソロピックはロイターのコメント要請に回答していない。
関係者は、アンソロピックはモナーク第3棟についても優先交渉権を保有していると述べた。ただ協議は継続中で、計画の詳細は変更される可能性がある。
今回の提携協議は、マイクロソフトがエヌスケールの主力データセンター案件から撤退した後に浮上した。撤退の背景には、電力接続の遅れにより、電力供給開始時期が2030年代にずれ込む見通しとなったことがあった。
エヌスケールは創業以来急成長を続けており、2年半で契約総額を1億ドルから1030億ドル超へ拡大した。コアウィーブ、ネビウス、クルーソー、ラムダなどが競合相手だ。エヌスケールの目論見書によると、将来的にはマイクロソフトとアンソロピックが同社の主要顧客となる見通しとなっている。