シニア人材の価値が高まる一方で
大和証の末広氏は、経験や専門知識を持つ人材ほどAIを活用しやすく、企業は従来以上に高度な知識や分析力を持つ人材を求めるようになるとの見方を示す。その場合、情報収集やデータ整理といった業務の一部はAIに代替されても、深い分析や独自の視点を示せるシニア人材の価値はむしろ高まる可能性があるという。
一方、若手の「下積み」的な業務が減り、経験を積む機会が失われる可能性もある。一般的に初任給が引き上げられていく傾向にある中、高い賃金水準に見合う人材育成をどう進めるかも企業の課題となりそうだ。
労働組合の全国中央組織、連合は27年春闘に向けた基本構想を22日に発表する。26年の賃上げ率は5.01%と3年連続で5%台を確保したが、27年は物価高が続く中、一部の中小企業の息切れなども予想され、4%台後半で着地するとの見方が多い。
物価も賃金も上がらない時代を知る「デフレ世代」と、それをそれほど知らない「インフレ世代」。来年の春闘は、どちらの見立てに軍配が上がるのか試す場にもなるかもしれない。
[ロイター]

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