ノーベル平和賞は、世界のニュースをにぎわせる政治家でなく、一般にはほとんど知られていない弁護士や活動家などに授与されることが多い。今年の受賞者であるナバネセム・ピレイも、まさにぴったりな人物に思えた。
だが彼女の受賞を万人が歓迎したわけではない。彼女が委員長を務めた国連の調査委員会は約1年前に「イスラエルはガザでジェノサイドを行った」と結論付けた。イスラエルのネタニヤフ首相やトランプ米大統領はこの認定を否定し、トランプに至っては自分こそ「平和賞を8個受賞すべき」だったと主張している。
ピレイの受賞が発表されると、トランプはすぐさまこう反発した。「私はこの女性のことを全く知らない。彼女については誰も何も聞いたことがない。あるとすれば、彼女が明らかにイスラエルを嫌っていることぐらいだ」
一方のピレイはこの論争をむしろ面白がっているようで、聴衆を前に「もう少し拍手を頂けたら、トランプとこの賞を分け合ってもいいかもしれない」と冗談を飛ばした。
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