[アンカラ 15日 ロイター] - トルコのメフメト・ウジュム大統領主席顧問は15日、2028年に予定されている大統領選・議会選が前倒しで実施されるとの見通しを示した。前倒し選挙が実現すれば、憲法上の制限を回避し、エルドアン大統領が再び出馬できる道が開かれる。
次回の大統領選と議会選は現時点では28年5月に実施される予定。だが、ウジュム氏は首都アンカラで記者団に対して「28年の選挙は3月か4月に実施されることがほぼ確実になった」と述べた。
17年の国民投票で導入された大統領制の下で、エルドアン氏は18年と23年の大統領選で再選された。新制度では大統領の任期は2期までと定められているが、議会が任期満了前に解散・総選挙を決定した場合には、大統領が改めて立候補できると憲法で規定されている。23年の大統領選・議会選も前倒しで実施されていた。
エルドアン氏は首相および大統領として計約23年にわたってトルコを率いてきた。
与党陣営からは既にエルドアン氏の再出馬を可能とする選挙日程変更が提案されている。ウジュム氏は政府高官として前倒し選挙に関し、最も踏み込んだ発言をした形だ。
野党側も早期の選挙実施を求めている。ただ、最大野党・共和人民党(CHP)のオズギュル・オゼル党首は先週「問題を『いかにしてエルドアン氏を再び大統領に当選させるか』に矮小(わいしょう)化することは、われわれとして到底受け入れられない」とくぎを刺した。
前倒し選挙を実施するには、議会(定数600)の5分の3以上に当たる360議席以上の賛成が必要となる。与党公正発展党(AKP)とその同盟勢力は計331議席を保有しており、実現には他党からさらに29票を確保する必要がある。このため、前倒し選挙の実施には依然としてハードルが残っている。