[ドバイ 14日 ロイター] - イラン中央銀行のヘンマティ総裁は14日、イラン経済が崩壊しているとする米国の主張は幻想だと述べた。バンコクで開催された国際通貨基金(IMF)年次総会で発言した。
ヘンマティ氏は、中銀が医薬品や生活必需品のための外貨を確保しつつ、インフレの抑制、インフレ期待の安定化、金融の安定性、銀行・決済サービスの維持を優先していると語った。イラン統計庁によると、9月のインフレ率は年率73.6%に達した。
中銀は9月下旬、通貨リアルを支えるために国営銀行を通じて最大20億ドルを売却するプログラムを開始している。
米政府はイランの石油輸出を絶って国庫を枯渇させることを目的に、7月に同国の港湾封鎖を再開。8月24日にはイランと外国の金融・商業的つながりを断ち切ることを狙った「オペレーション・エコノミック・アウトキャスト(経済的追放作戦)」を開始した。
エネルギー情報プラットフォームのボルテクサによると、イランの海上原油輸出量は、9月初め時点で14日間平均が日量23万バレルだったのが、同月第2週にはゼロになり、10月5日現在もゼロのままだ。
米国は9月、イランの航空会社を標的に加えて同国をさらに孤立させた。
米国の圧力と並行してリアル相場は急落しており、イランの為替データサイト、ボンバストによると7月以降、米ドルに対して約35%下落した。