Noriyuki Hirata

[東京 15日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は大幅に続落し、前営業日比4.81%(3255円23銭)安の6万4489円06銭となった。注目された米消費者物価指数(CPI)の結果を受けた下押しは限定的との見方がある一方、人工知能(AI)向けクラウドサービス米大手の社債価格や株価が急落し、AI成長期待の揺り戻しが警戒された。午後には台湾積体電路製造(TSMC)が決算を発表する予定となっており、相場反応に関心が寄せられる。

・日経平均は安く寄り付いた後も下げを拡大し、安値で午前の取引を終えた。

・アドバンテストやソフトバンクグループ、東京エレクトロンの3銘柄で日経平均を約2000円押し下げ。

・米国市場での半導体指数(SOX)の4.2%安を嫌気。人工知能(AI)向けクラウドサービスを提供するコアウィーブの社債価格と株価の急落への警戒広がる。

・医薬品や食料品などディフェンシブ銘柄には物色も。プライム市場の約3割は値上がりし、全面安にあらず。

・9月の米CPIは前月比0.6%、前年比では3.7%上昇し、前月の0.4%と3.4%上昇から加速。

・米10月利上げの織り込みは2割台にとどまる。CPIによる株価下押し影響は限定的の見方。

・午後にはTSMCが決算発表の予定。相場反応に関心。

・前日はオランダの半導体製造装置メーカーASMLの堅調な決算でもAI株安。TSMC決算後の反応への警戒も。

・日銀の小枝淳子審議委員が「物価上昇リスクが相応にあることを踏まえれば利上げに過度に慎重になることはない」などと発言。相場反応は限定的か。

・TOPIXは2.52%安の3993.50ポイントで午前の取引を終了。

・東証プライム市場の売買代金は4兆5350億4000万円。

・東証33業種で上昇は、医薬品、パルプ・紙、小売など9業種、下落は非鉄金属、電気機器、ガラス・土石など24業種。

・東証プライム市場の騰落数は、値上がりが509銘柄(32%)、値下がりは1010銘柄(65%)、変わらずは32銘柄(2%)。

<大和証券 チーフストラテジスト 坪井裕豪氏>

「プライムの上昇銘柄数は500銘柄超あり、過去のショックに伴う急落局面のような全面安でなくAI関連の一極売り」

「米コアウィーブへの懸念を起点にAI・半導体の成長期待に揺り戻し。同社の社債価格が落ち着くかが目先の焦点」

「企業業績の見方自体が急激に変化しているわけでなく、今後の決算通過に伴い不透明感の緩和も」

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