David Milliken
[バンコク 15日 ロイター] - 英国のヒーリー財務相は15日、ロシア関連の海運に対する制裁を強化するよう各国に呼びかけた。タイの首都バンコクで開催されている国際通貨基金(IMF)年次総会に合わせ、各国の財務相と会談するのを前に述べた。
ヒーリー氏は「ウクライナを巡り、きょうここに集まった財務相に伝えたいのは、ロシアに対する厳しい経済制裁を堅持することだ。特にプーチン(ロシア大統領)が制裁逃れに使う影の船団の活動を支える海運サービスの禁止を強化する必要がある」と語った。
英国は、ロシアがウクライナとの戦争の資金や装備を調達するために利用していると見なす海運や関連サービスに対し、一連の制裁を科している。
一方、米当局者は14日、トランプ政権が、過去最高水準にある世界の海上輸送運賃を引き下げるため、ロシアやイラン、ベネズエラなどの原油・石油製品を輸送してきた「影の船団」への制裁緩和を検討していると明らかにした。
トランプ大統領はロシア産ディーゼル燃料(軽油)への制裁を一時解除し、ウクライナのゼレンスキー大統領や欧州諸国のほか、米上院の与党共和党議員の一部からも批判が相次いでいる。
ヒーリー氏はまた、2025年にロシアのドローン(無人機)攻撃で損傷したウクライナのチョルノービリ(チェルノブイリ)原子力発電所の修復に向け、英国が1700万ポンド(2300万ドル)を拠出すると表明した。米国とフランスも支援する。
このほか、今後数年間で政府借り入れを削減する英国の計画をIMFが評価したことを歓迎。10月28日に行う自身初の年次予算演説でも、この方針を堅持すると確認した。