Joshua McElwee

[バチカン市 14日 ロイター] - ローマ教皇庁(バチカン)は14日、13日に肺がん切除の手術を受けた教皇レオ14世(71)の術後の回復は想定通りに進んでいると明らかにした。病室で歩行を始め、通常の食事も再開したという。

医師団はこれに先立ち、教皇が肺がんの治療を受けていると発表。各国の指導者や世界のカトリック教徒、バチカンの高位枢機卿らが教皇のために祈っており、手術翌日の14日にサンピエトロ広場で行われた屋外ミサでは、教皇の順調な療養と全快を願う祈りがささげられた。政治指導者らからは支援のメッセージが寄せられた。

バチカンによると、14日に行われた血液と胸部X線の検査結果は正常で、呼吸理学療法が行われた。

比較的若く精力的なことで知られ、2025年5月に選出されたばかりの教皇のがん診断には衝撃が広がり、闘病しながらの教皇職の在り方に関心が集まっている。

11月6─17日にはウルグアイ、アルゼンチン、ペルーの歴訪が予定されており、バチカン広報局は14日、予定に「何の変更もない」と説明。ただ、ペルーのフジモリ大統領は同日、回復期間によっては日程変更もあり得ると述べた。

ローマ教皇は世界のカトリックにおける地上の最高権威で、病気の際の代行者は存在しない。

教皇は肺がんで最も一般的な肺腺がんと診断され、医師団は13日の手術で、がん組織を全て除去するため右肺の下葉を切除した。

執刀医のステファノ・マルガリトラ教授と教皇の主治医ルイジ・カルボーネ医師は13日夜、手術は約90分にわたり、合併症なく完了したと発表した。

バチカンは、予後の重要な判断要素となる腫瘍の大きさや、周辺のリンパ節への転移の有無を明らかにしていない。

ローマのサンカミッロ・フォルラニーニ病院の肺がん専門医、セレーナ・リッチャルディ氏はロイターに、「他に問題がなく、リンパ節への転移もなければ、手術で根治できたと考えられる」と述べた。

教皇はテニスなどのスポーツを楽しんでおり、喫煙者との情報や、最近健康上の問題があったとの情報はない。

バチカンは今週、教皇の入院は約1週間の予定で、10月20日までの公務が全て中止となったと発表した。

5月にバチカンで教皇に謁見したルビオ米国務長官は、「主が教皇に力を与え、聖霊が教皇を治療する医療従事者を導いてくださいますように」とXに投稿した。

教皇を批判してきたトランプ米大統領や、カトリック教徒のバンス副大統領からは、交流サイト(SNS)上で直ちに反応はなかった。

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