Prathik Jayaprakash
[14日 ロイター] - 英投資会社セラフィム・スペースが14日に公表した報告書によると、宇宙関連の新興企業が第3・四半期に調達した資金は過去最高の208億ドルとなった。打ち上げ事業者や製造業、その他のインフラ関連事業に投資資金が流入した。
調達額は第2・四半期の74億ドルの約3倍で、これまでの最高額の2倍超となった。ブルーオリジンによる100億ドルの資金調達を除いても108億ドルと過去最高で、業界全体で需要が拡大していることが示された。
第3・四半期に完了した資金調達案件数も過去最多の216件となり、第2・四半期の140件から増加した。
セラフィムによると、スペースXが引き続き業界で圧倒的な存在感を示す一方、最近の資金調達は商業受注や政府支援プログラムの拡大に支えられている。
セラフィムのバイスプレジデント、ルーカス・ビショップ氏は「資本は商業・機関需要を裏付ける証拠を追っており、新規株式公開(IPO)への熱狂の余韻だけによる資金流入ではない」と述べた。
資金調達の大部分を占めたのはインフラ関連企業だった。打ち上げをはじめとする宇宙へのアクセスに携わる企業は120件の案件で164億ドルを調達。衛星通信や地球観測などの宇宙サービス企業は40億ドルを調達した。
ビショップ氏によると、各国政府が宇宙分野の能力構築を優先する中、防衛分野や国家レベルの需要が、打ち上げ、製造、軌道上インフラへの投資をますます支えるようになっている。
北米は年初来の世界の資金調達額の約70%を占めた。中国は49件の案件で33億ドルを調達し、四半期ベースで過去最高となった。