[ブカレスト 14日 ロイター] - ルーマニア当局によると、同国領海に停泊していた商船で14日夜に火災が発生し、乗組員が避難した。黒海では船舶の被害が相次いでおり、北大西洋条約機構(NATO)東側周辺での航行リスクが浮き彫りになっている。
今月初め以降、NATO加盟国のルーマニアとブルガリアの沖合の黒海で商船5隻が攻撃を受け、船員約23人が死亡または行方不明となっている。
一連の攻撃は、ロシア・ウクライナ戦争に関連したドローン(無人機)戦が、黒海の商船航行にもたらす脅威の高まりを示している。
ルーマニアの海事当局は14日、コモロ船籍の化学品・石油タンカー「ヤラJ」から船内で火災が発生したとの通報を受けたと発表した。乗組員は避難し、無事だという。
ミルタ国防相は、同船がドローンによる攻撃を受けたかどうかは不明で、調査中だと述べた。
同船はスリナ運河の南東約8─10カイリ(14.8─18.52キロ)のルーマニア領海内に停泊していた。
ドナウ川のスリナ運河はウクライナの穀物輸出の主要ルートだが、悪天候と人員不足による遅れで数十隻が通航待ちとなっている。
14日には、ウクライナとの国境付近で複数のドローンがルーマニア領空に侵入した。ミルタ氏によると、レーダーでは同船に向かうドローンは確認されなかった。