[14日 ロイター] - 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は14日、ヒーリー英財務相が今月公表する予算案に盛り込む生活費高騰対策などの新施策について、借り入れを増やすことなく、増税か歳出削減で財源を確保する見通しだと報じた。
FTが関係筋の情報として伝えたところでは、予算案は現議会任期の最終年度に当たる2029/30年度に「スコアカード上でプラス」となる見通し。これは裁量的な追加支出の財源が完全に手当てされることを意味する。
政府が自ら定めた財政ルールでは、経常支出を税収で賄い、債務の国内総生産(GDP)比を低下させる必要がある。昨年の財政赤字はGDP比4.4%だった。
FTは、中東紛争が英財政を一段と圧迫し、ヒーリー氏が財政ルールを順守した上で使える財政余力は縮小したと指摘。同氏はこの余力を、経済が厳しい状況に陥った際の「予備費」として活用する見通しだと伝えた。
財務省報道官は声明で「財務相は、財政規律が政府のあらゆる公約の裏付けになると明言しており、財政ルールの順守に向けて首相と足並みをそろえている」と表明。「財務相が重視しているのは、英国の雇用を支え、家計や企業にゆとりをもたらし、全国で成長を促すことだ」と述べた。