Saeed Azhar Pritam Biswas
[13日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスが13日発表した第3・四半期(7─9月期)決算は利益が市場予想を上回った。ディールメーキングが堅調に推移したほか、中東紛争を背景にした市場のボラティリティー(変動率)が株式部門の収入を押し上げた。
ソロモン最高経営責任者(CEO)は声明で「世界情勢が現在、複雑かつ不確実であるにもかかわらず、当社は引き続き顧客に貢献し続けられる非常に良いポジションにある」と述べた。
第3・四半期の総利益は52億9000万ドル、1株当たり利益は17.01ドル。前年同期はそれぞれ41億ドル、12.25ドルだった。LSEGがまとめたアナリスト予想は13.02ドルだった。
株式部門の収入は前年同期比72%増の64億4000万ドル。一方、債券・通貨・商品(FICC)部門の収入は1%減の34億7000万ドルとなった。
アーガス・リサーチのアナリスト、ステファン・ビガー氏は「FICCは最近のカンファレンスで示唆されていた通りやや軟調だったが、投資銀行部門は市場予想を上回った。これは取引案件のパイプラインが依然として堅調であることを示しており、今後数四半期にわたって同部門の収入は高水準で推移する見通しだ」と述べた。
投資銀行部門の手数料収入は前年比21%増の32億2000万ドル。債券・株式の引受業務の拡大と、アドバイザリー収入の18%増により、市場全体の減速に逆行する結果となった。アドバイザリー部門の収入は同行として過去最高となった。
同行は、インテルによる230億ドル規模の株式発行の共同主幹事を務めたほか、韓国SKハイニックスの265億ドル規模の米国での株式発行ではグローバルコーディネーターを担当した。
また、ニューヨーク・ヤンキースによるプライベートキャピタル大手アポロ・スポーツ・キャピタル関連会社との26億ドルの資金調達案件や、半導体大手エヌビディアによる台湾の半導体メーカー、メディアテックへの35億ドルの投資案件についてもアドバイザリー業務を提供した。
資産運用・ウェルスマネジメント事業の収入は14%増加し、再び堅調な四半期となった。これにより、総純収入は23%増の186億8000万ドルと、過去2番目の高水準となった。
ゴールドマンの株価は午前の取引で1.6%上昇した。同社の株価は2026年に入り約1.7%上昇にとどまっており、同業のモルガン・スタンレーやS&P総合500種をアンダーパフォームしている。