Joyce Lee
[ソウル 13日 ロイター] - 韓国で初となる北極海航路で欧州を往復する商業航海を祝賀する行事が13日、釜山港で行われた。李在明大統領は、11日に同港に帰港したコンテナ船「パンスタ・アクロ」の船長と乗組員に花輪を贈り、 北極海航路は有事の新たな選択肢になると述べた。
李氏は、中東紛争が海上輸送路に与えた影響に言及し、「既存の海上航路が遮断された際に韓国経済がどれほど深刻な打撃を受けるかを、われわれは明確に学んだ」と述べ、「新たに開かれつつある北極航路は、危機時に頼ることのできる別の航路、もう一つの選択肢になり得る」とした。
北極海は温暖化の影響で氷が減り航行しやすくなっている。韓国当局によると、スエズ運河経由に比べ、航行日数が約3分の1短くなる見込みだ。
黄鐘宇海洋水産相によると、2027年にコンテナ船や自動車運搬船による試験航海を追加で行い、30年に定期運航を開始する計画。黄氏は、この航路で採算が取れるようになるのは40年ごろになると予想した。また15年以内に、年間6カ月以上航行できるようになるとの見方を示した。
ただ課題はある。現在の航路はロシア沿岸を通る形になっており、ウクライナ侵攻を巡りロシアを孤立させようとしている西側諸国との摩擦を招く恐れがある。趙顕外相は13日の閣議で、ロシアは予想以上に協力的だったと述べる一方で、戦争が長引けば問題が起きる可能性があることも認めた。