Maria Martinez Jan Strupczewski

[ベルリン 9日 ロイター] - ドイツのクリングバイル財務相は9日、同国が欧州中央銀行(ECB)のシュ​ナーベル専務理事の後任候補を推薦する方針だと明らかにした。来年退任するラガルド総裁の後任候補争いにドイツが名乗りを上げないことを明確に示したとみられる。

クリングバイル氏は「ECBに関するあらゆる問題について連邦首相府と緊密に調整を進めており、当然ながらわが国としてドイツ人の候補者を擁立するつもりだ」と述べた。

ドイツ出身のシュナーベル氏は来年1月3日、国際通貨基金(IMF)の役職に就くため、ECB専務理事を退任する予定。ユーロ圏の財務相らは8日に後任選出の手続きを開始した。

関係者によると、クリングバイル氏は8日、各国財務相に対し、候補者推薦の意向を伝えた。

ECBではチーフエコノミストのフィリップ・レーン専務理事(アイルランド出身)が来年5月31日までに退任し、ラガルド総裁も遅くとも2027年10月末までに退任する予定。来年は専務理事が少なくとも半数入れ替わることになる。

ドイツ人がECB総裁に就いたことはないが、欧州連合(EU)欧州委員会とECB銀行監督委員長をいずれもドイツ人が務めているため、総裁ポストの獲得は困難だとみられている。

このため、総裁は国際決済銀行(BIS)のデコス総支配人(スペイン人)か、オランダ中央銀行前総裁のクノット氏のいずれかが選ばれる公算が大きい。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。