[ベルリン 12日 ロイター] - ドイツのドブリント内相は12日、ドイツが冷戦時代をはるかに超える規模の「影の戦争」に直面していると警告し、この脅威を踏まえて、国内情報機関である連邦憲法擁護庁(BfV)を強化する必要があると訴えた。
ドブリント氏はベルリンで開かれたBfVの記者会見で「今われわれが目の当たりにしている影の戦争は、その狙いという点で、冷戦時代に見られたものをはるかに超えている」と述べた。
欧米各国の当局者はこの数カ月、ロシアが対ウクライナ支援を弱体化させるため、欧州各地で破壊工作やサイバー攻撃などのハイブリッド攻撃を仕掛けていると警告してきた。ロシア側はこうした非難には根拠がなく、反ロシア感情に基づくヒステリーの表れだと主張している。
ドブリント氏はロシアの名を直接挙げずに、「その明確な狙いは、われわれを不安定化させることだ。それも根本から不安定化させようとしている」と述べた。
ドイツでは対外情報機関、連邦情報局(BND)のトップも今月、ドイツはロシアとの武力紛争に突入する危険にさらされていると警告している。
BfVのゼレン長官は12日、ロシアがハイブリッド作戦で、偽情報の拡散や情報操作、破壊工作から、ドイツ国内で準備された暗殺計画に至るまで、事実上あらゆる手段を用いているとし、「われわれはこの事実に対処しなければならない」と述べた。
ドイツの隣国チェコの情報機関も12日、ロシアが数カ月以内に、ウクライナを支援する北大西洋条約機構(NATO)加盟国で、より危険で重大な作戦に踏み切る可能性があると警告した。