Dawn Kopecki

[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米実業家イーロン・マスク氏が7月以降、与党共和党の議会多数派維持を後押しするため約2億7600万ドルを同党系の団体などに拠出したことが分かった。11月の中間選挙に向けた選挙サイクル全体の政治関連支出は約3億6600万ドルに達した。米紙ニューヨーク・タイムズが先に報じた内容を、マスクが支援する政治活動委員会(スーパーPAC)「アメリカPAC」の報道担当者が確認した。

選挙資金記録によると、マスク氏は今選挙サイクルで最大の政治献金者となっている公算が大きい。

中間選挙を巡っては、野党民主党が連邦下院と上院の多数派奪還に向けて勢いを強めている。マスク氏にとっては民主党が議会の多数派を握るかどうかは重大な意味を持つ。同氏が最高経営責任者(CEO)を務める宇宙開発企業スペースX の政府契約や、トランプ大統領の下で率いた政府効率化省(DOGE)での活動について、民主党が調査を求めているからだ。

同氏による政治献金の詳細は次の通り。

・2025年1月に始まった今回の選挙サイクルでこれまでに行った献金額は3億6600万ドル。

・26年7月以降に共和党と「アメリカPAC」に振り向けられたのは少なくとも2億7600万ドル。

この2億7600万ドルの内訳は次の通り。

・上院共和党支援のスーパーPAC「セネート・リーダーシップ・ファンド」へ1億5800万ドル

・下院共和党支援のスーパーPAC「コングレッショナル・リーダーシップ・ファンド」へ2000万ドル

・自身のアメリカPACへ7600万ドル

・南部テキサス州選出上院議員選挙で共和党のケン・パクストン州司法長官を支援する「ローンスター・リバティーPAC」へ1000万ドル

・共和党知事協会へ1000万ドル

・共和党州司法長官協会へ200万ドル

・アメリカPACは現在、7つの激戦州と約30超の下院選挙区で共和党候補の支援活動を行っている。これらの献金は、多くのスーパーPACに義務付けられている第3・四半期の資金開示に合わせて公表される見通しだ。

・ニューヨーク・タイムズによると、マスク氏は献金者情報の開示義務がない団体を通じても資金を提供している。

・また、今選挙サイクルで支出した約9000万ドルは、前回選挙関連の費用やその他の活動に充てられた。この中には、敗北した中西部ウィスコンシン州最高裁判所判事選候補への支援や、言論の自由と銃保有権を支持する請願書に署名した有権者へ100万ドルを支払う物議を醸したプログラムが含まれるという。

・マスク氏は前回の大統領選サイクルでも約2億9000万ドルを投じ、トランプ大統領の当選を後押しした。

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