Olesya Astakhova Vladimir Soldatkin
[モスクワ 12日 ロイター] - ロシアのノバク副首相は12日、同国の軽油輸出について、トランプ米大統領がロシアとの合意に基づいて示した数量を上回る水準まで回復させることが可能だと述べた。
トランプ氏は9日、ロシアが米国と世界市場に軽油を供給することで合意したと発表。米政権はウクライナ戦争の戦費となるロシアの収入源を断つことを目的に科していた対ロ石油燃料制裁を一時解除した。
ノバク氏は国営テレビ「ロシア24」で「状況の推移を見極めるが、ロシアには軽油輸出を増やす能力がある」とし、「年末までに輸出は月間300万─350万トンに達し、危機前の水準に戻る可能性がある」と述べた。
ロシアの軽油輸出は、ウクライナによる製油所への攻撃と自主的な輸出制限によって急減した。ウクライナが2024─25年にロシアの製油所に対するドローン(無人機)攻撃を始める前、ロシアの軽油輸出は月間300万トンを超えていた。
ノバク氏はまた、トランプ氏との合意に基づくロシア産軽油の供給が、世界の需給均衡に一定程度寄与するとの見方を示し、「既にその効果が見られる。世界の軽油市場では価格が約5─6%下落している」と述べた。
トランプ氏は9日、ロシアが米国と世界の市場に30万トン(225万バレル)超の軽油を直ちに供給すると述べた。
米エネルギー情報局(EIA)によると、米国の輸送部門だけで日量約294万バレルの軽油を消費しており、この供給量は1日分にも満たない。
トランプ氏はまた、ロシアが11月にさらに50万トンを供給し、「その直後」にさらに100万トンを供給すると述べた。