Daniel Flynn Steve Holland
[キエフ/ワシントン 11日 ロイター] - トランプ米大統領は11日、ロシアとウクライナが双方のエネルギー関連施設への攻撃停止で「合意した」と自身の交流サイト(SNS)に投稿した。即時発効するとしたが、詳細は明らかにしていない。ウクライナのゼレンスキー大統領は、合意は初耳とし、詳細を待っていると述べた。
ゼレンスキー氏は、米ニュースサイトのアクシオスとのインタビューで、トランプ氏の投稿で合意を初めて知ったと述べた。その後、通信アプリ「テレグラム」に「ウクライナは停戦を支持する。ロシアも支持することが重要だ。米国側からの詳細を待っている」と投稿した。トランプ氏の発表について、北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長、カナダのカーニー首相、フィンランドのストゥブ大統領と協議したと明らかにした。「ウクライナとしては、緊張緩和に向けた措置、人命の保護、そして戦争を終結させて永続的な平和を保証するために必要な決定を、常に全面的に支持する」と述べた。
ゼレンスキー氏は11日これより先、ロシアがウクライナの電力インフラへの攻撃を停止する場合に限り、ロシアの製油所への攻撃を停止する用意があるという従来の方針を改めて示した。いかなる合意にも「真の保証」が必要だと指摘し、「エネルギーインフラへの攻撃は早ければ今日にも停止できるが、プーチン(ロシア大統領)がそれを望んでいない」と述べていた。
<停戦なら選挙実施とゼレンスキー氏>
トランプ氏は10日、ウクライナによるロシアの製油所への攻撃が世界の軽油供給に打撃を与えていると批判し、「ウクライナは新しい大統領を選ぶときだと思う」と述べた。
ゼレンスキー氏は11日、米ABCテレビの番組で、プーチン氏が60日間の停戦に合意すればウクライナで選挙を実施すると語った。ウクライナの法律は治安上の理由から戒厳令下の選挙を禁止している。
同氏は、まずは戦闘停止が不可欠だと指摘。「プーチン氏に伝えてほしい。2カ月、60日間の全面停戦を与えてくれれば、われわれは選挙を実施する」と述べた。
また、エネルギー価格上昇の責任を負わされることを拒否し、中東での戦争の方が大きな要因であることは「世界中の誰もが」知っていると指摘した。
<防空能力強化で欧州と協議>
ゼレンスキー氏は、11日も欧州首脳との協議を継続すると述べ、ロシアのジェット推進型無人機の撃墜に用いられる戦闘機用弾薬を含む追加の防空支援策を巡り連日対話が行われているとした。
ウクライナのシビハ外相は12日、欧州連合(EU)外相理事会に出席する予定で、ロシアへの制裁圧力強化やウクライナのEU加盟交渉の前進について協議する見通しだ。