Kentaro Okasaka

[東京 9日 ロイター] - 安川電機は9日、2027年2月期通期の連結純​利益(国際会計基準)予想を従来の470億円から前年比34.8%増の475億円に上方修正すると発表した。IBESがまとめたアナリス​ト18人の純利益予想の平均値448億円を​上回⁠った。下期から来年度にかけて生産を加速する計画としている。

為替相場が円安水準で推移しており、売上収益の増加が見込まれる一方、基幹システム移行による生産・出荷へのマイナス影響を織り込んだ。小笠原浩会長兼社長は決算会見で、5月に基幹システムを切り替え、生産を加速する予定だったものの、システムのトラブルで「若干その思惑が外れて生産が落ち、中間期については思っていたほどの収益が得られなかった」と述べた。この影響で通期の営業利益については従来の600億円から575億円に下方修正した。

一方、受注については「データセンターなどの勢いが世界中に波及している中、思ったより受注が増えている状態」と説明。受注残が増えている状況で、下期から来年度にかけて生産を加速しながら収益を上げていくのが今の方向だと語った。

中間期(26年3-8月)の純​利益は前年比4.1%増の189億円だった。主力の「モーションコントロール」 が売り上げをけん引したが、営業利益ではロボット事業が前年比43.3%減とふるわず、同5.5%の減益となった。ロボット事業は自動車市場向けが堅調な米州や、半導体ロボット販売が好調な中国など海外での販売は拡大した一方、国内で基幹システム移行の影響で販売減となった。

<不正アクセス「かなり受けており、セキュリティーレベル上げている」>

小笠原氏は、国内で企業への不正アクセスによる被害が相次いでいることに関し、「私たちのサーバーというかシステムにも満遍なく、よそと同じように攻撃をかなり受けている」と明らかにした。「日本中の会社が攻撃を受けているのは現実の問題で、どこまで防げるかというのが今(の課題)だ」と指摘。「セキュリティーレベルはかなり上げながら、そこにコストをかけながらという形で進めている」と語った。

小笠原氏は「脆弱性を見つけられると攻めてこられる。本気で攻めると防ぐ手段はほとんどの会社にはない」とし、攻撃されないようにするには「よそより脆弱性がないという状態を、あるレベルまで上げておくしかない」と指摘。日本に限らず世界中の会社で、軍事関連などは別として「大丈夫と言われる会社はない」とし、「なるべく攻撃されないようにセキュリティーレベルを上げていくという活動をしているというのが現状だ」と話した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。