Marie Mannes Miranda Murray
[ベルリン 7日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は7日、同社の運転支援システム「フルセルフドライビング」に対するドイツ政府の支持を歓迎した。同氏は、交通安全の専門家らが「安全性の主張が誇張されている」と警告する「フルセルフドライビング」について、欧州全域での承認を目指している。
マスク氏は、ドイツのビルガー交通相が欧州全域での「フルセルフドライビング」の承認を推進していることを受け、Xにドイツ語で「ありがとう」と投稿した。
ビルガー氏は6日の声明で、先月にテスラと数多くの技術的詳細や責任問題について協議した結果、「フルセルフドライビング」のEUによる迅速な承認を提唱していると述べた。
協議の一環で、ドイツはテスラと、「フルセルフドライビング」で制限速度を最大10%まで超過してもよいことで合意した。速度超過が主な争点の一つとなっている欧州の承認プロセスにおいても、ドイツはこのアプローチを支持する方針だ。
一方、交通安全の専門家や一部の規制当局は、テスラが採用している「速度オフセット機能」(システムが制限速度を超えて走行することを可能にする機能)は、欧州での承認前に削除されるべきだと主張している。
ビルガー氏はまた、システム名が多少誤解を招くという懸念に対処するため、テスラがシステム名を「テスラ・アシスト・ドライビング」に変更することを提案したと明らかにした。同システムは運転を支援するものではあるが、完全な自動運転ではない。
フルセルフドライビングはすでにオランダやベルギーなど欧州の一部で認可されている。
しかし、スウェーデンやフランスを含むいくつかのEU加盟国は、同システムが制限速度を超えることへの懸念を表明しており、10月に予定されていたEUの採決は、一部の国が追加試験を行う間、少なくとも12月まで延期された。