Rachel More Ilona Wissenbach
[ベルリン/フランクフルト 7日 ロイター] - ドイツの高級スポーツカーメーカー、ポルシェは7日、販売台数の減少を前提に事業を再構築すると明らかにした。需要が低迷する中でも、高級モデルへの注力で利益率の回復を目指す。
再建計画では、将来の損益分岐点となる販売台数を20万台未満に引き下げる方針を示した。昨年の総納車台数27万9449台を大幅に下回る水準となる。
ポルシェの世界納車台数は上場を果たした2022年から既に10%近く減少した。中国での需要急減と米国の関税が打撃となっている。
南西部バイザッハの開発センターで開いた投資家向け説明会で、ミヒャエル・ライタース最高経営責任者(CEO)は「911」などの高級スポーツカーに注力することで経営を立て直せると訴えた。年間販売の最高価格帯にある1万台について、販売価格の引き上げを目指す。
「世界で最も魅力的なスポーツカーメーカーとしてのポルシェの地位を強化したい」と述べ、ブランド価値の面でフェラーリやルイ・ヴィトンと肩を並べる存在に位置付けた。
<2桁の利益率回復へ険しい道のり>
ライタース氏は当面コスト削減に重点を置くと説明した。
ポルシェは今回の戦略で、グループ営業利益率の長期目標を15%に設定した。おおむね5年以内を指す中期では、10─15%を目指す。利益率は上場した4年前の10%台後半から、25年には1.1%に急低下した。
発表を受けて株価は3.2%上昇した。
ライタース氏によると、現状では中期目標の下限を達成する見通しだ。それ以上の改善には、一段と踏み込んだ事業再編か「より好ましい事業環境」が必要になるという。
同氏は既存の人員削減策や管理職を40%減らす計画に加え、開発費と販売費の削減で経営基盤を強化すると述べた。コスト削減に向け、同じフォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、アウディとの車台共用も拡大する方針だ。