[ベルリン 1日 ロイター] - ドイツのメルツ首相は1日、ロシアに侵攻されたウクライナへの支援継続を約束するとともに、ドイツはロシアからの「深刻なものも含むさらなるハイブリッド攻撃に備えている」と訴えた。北大西洋条約機構(NATO)が2026年の国際ウェストファリア平和賞を受けたのを記念した演説で語った。

一方ドイツ東部ザクセン・​アンハルト州、北東部メクレンブルク・フォ​アポンメルン州でそれぞれ9月に実施された州議‌会選挙では、反移民などを掲げる極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が第1党となり、メルツ氏が率いる保守政党は惨敗した。AfDは数十億ユーロ規模の軍事援助でウクライナを支援しているドイツおよび西側の同盟国を批判するとともに、ロシアとの関係を修復して廉価なロシア産原油・ガスを調達すべきだと訴えている。

メルツ氏はドイツが適切な時期に「ロシアとの安定的で、予測可能な関係」を再構築したいとしながらも、ロシアがウクライナとの戦闘を終結させる兆候は見られないと問題視。その上で「わが国はロシア国民を屈辱にさらしたり、ロシアの安定を損なったりするつもりはない。しかし、ロシアは戦争を終え、欧州に対するハイブリッド攻撃を控えるべきだ」と強調した。

さらにドイツおよび同盟国は、ロシアからのハイブリッド攻撃や交流サイト(SNS)上のキャンペーン、および「AfDとそのロシアの支援者たちによるスローガン」によって分断されることを許してはならないと語気を強めた。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。