Michael S. Derby
[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は1日、経済が極めて強靱でインフレが想定以上に根強ければ、追加利上げが必要になる可能性があるとの考えを示した。ただ、10月の会合で追加利上げを決定すべきかについては明言しなかった。
連邦準備理事会(FRB)は9月15─16日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの利上げを決定。利上げは2023年7月以来、3年2カ月ぶりで、決定は全会一致だった。カシュカリ総裁は今年のFOMCで投票権を持っており、利上げに賛成票を投じていた。
カシュカリ氏はロイターのインタビューに対し、どのように利上げを進めていくか「オープンな姿勢で臨んでいる」とし、「10月27─28日の会合で追加利上げを決定すべきか、強い意見は持っていない」と述べた。
金利見通しを巡るリスクについて具体的な言及は避けたものの、9月のFOMC以降に発表された経済指標に基づくと「米経済は自身の想定以上に好調だった」とし、「インフレ率は依然として高過ぎる」と指摘。「経済が極めて強靱で、インフレが自身の想定以上に根強いことが明らかになれば、政策金利を現在の想定を上回る水準に引き上げなくてはならない可能性がある」と語った。ただ、「実際にそうなるかは分からない」とも述べた。
また、FRBが9月に決定した利上げが長期金利の急上昇につながった可能性があるとの認識を示しながらも、FRBの現行政策は景気を大きく抑制していないと指摘。「労働市場は極めて健全に見える。経済もかなり好調だ」とし、「こうした状況を踏まえると、現時点で金融政策は特に景気抑制的であるとはいえない」と述べた。
このほか、市場のボラティリティが高まる中でも、市場機能は正常に維持されているとし、「市場でシステミックリスクの兆候は見られない」と述べた。同時に、借り入れコストの急速な変化を踏まえ「銀行部門を注意深く監視する必要があり、実際に監視している」と語った。
年内最後のFOMCは12月8─9日に開かれる。