Michael S. Derby
[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米連邦準備制度理事会(FRB)のジェファーソン副議長は1日、インフレ率を目標に戻すという市場の信頼に応えるため、FRBは必要な措置を講じなければならないと述べた。バージニア大学ダーデン経営大学院で講演した。
ジェファーソン氏は「長期のインフレ期待は依然としてFRBが掲げる2%のインフレ目標と整合的だ。これはFRBがなお信頼されていることの裏付けだと考えている」と語った。しかし、長期のインフレ期待が「2%の目標付近にとどまり続けることを当然とは考えていない。こうした期待に応えるために必要な取り組みを行う用意がなければならない」とも述べた。
また、9月の会合で決定された利上げは支持するとしたものの、追加利上げを急ぐ必要はないとの考えを提示。「経済指標の動向、見通しの変化、リスクバランスを慎重に見極めた上で、今後の政策調整を決定していく必要がある」と述べた。
その上で、国債利回りの上昇を受け市場で経済見通しが「再評価されている」と指摘。次の政策変更を判断するには「もう少し時間がかかる可能性がある」とし、「より多くの指標が入手できれば適切な金融政策のスタンスを巡りより的確な判断が可能になる」と語った。
物価情勢については、エネルギー価格の上昇やその他の物価押し上げ要因の影響が薄れるにつれ、インフレ率はFRBが目標とする2%に向けて再び低下するとの見方を示した。ただ、当面は高止まりする可能性があるとし、「このところの地政学情勢のほか、総需要が予想を上回って力強いことを踏まえると、自身のインフレ見通しに対するリスクは上振れ方向に傾いている」と述べた。
経済活動と労働市場を巡るリスクは「おおむね均衡している」と指摘。雇用増が続き、6年半に及ぶ景気拡大局面がさらに延びることで、米経済は引き続き底堅く推移する可能性が高いとの見方を示した。
FRBは9月15─16日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの利上げを決定。利上げは2023年7月以来、3年2カ月ぶりで、決定は全会一致だった。FOMCは年内にあと2回、10月27─28日と12月8─9日に開かれる。