Sergio Goncalves
[リスボン 30日 ロイター] - ポルトガルの国有持株会社パルプブリカは30日、国営航空会社TAP(タップ)の一部株式取得について、欧州航空大手エールフランスKLMおよびドイツ同業ルフトハンザ から、より好条件の拘束力のある入札案を受け取ったと発表した。ポルトガル政府は10月中旬までに落札者を決定する見通し。
エールフランスKLMとルフトハンザは7月にTAP株式44.9%に対する最初の拘束力のある入札案を提出した後、今月初旬に入札条件の改善を求められていた。別途株式5%は従業員向けに確保されており、落札者は従業員が取得を辞退した株式を優先的に取得する権利を持つ。
パルプブリカは入札の詳細を明らかにしていない。今後提案内容を評価し、政府に向けて報告書を作成する。
ポルトガルのインフラ・住宅相、ピント・ルス氏は、10月中旬までに落札者を選定し、TAPの戦略的パートナーとなる予定だと語った。
政府はTAPの将来のパートナーに対し、リスボンのハブ(拠点)空港だけでなく、ポルト、ファロ、アゾレス諸島、マデイラ島においても運航体制と接続性を強化し、ポルトガルの空港ネットワーク全体の成長の後押しを求めている。
TAPの最大の魅力はリスボンとブラジル、ポルトガル語圏のアフリカ、米国を結ぶ貴重な発着枠だ。これらの路線はポルトガルの海外在住の同胞との絆、観光の流れ、投資のつながりを支える基盤となる。
エールフランスKLMのベンジャミン・スミス最高経営責任者(CEO)は声明で「TAPの独特のアイデンティティー」を高めたいとし、同社にとってリスボンが南欧での唯一の拠点になると付け加えた。
ルフトハンザは、同社の提案は「TAPの成長を支援し、競争力を高め、ポルトガルのフラッグキャリアとしての役割を強化する上で当社が最良のパートナーである」との確信を反映していると訴えた。