Stella Qiu

[シドニー 1日 ロイター] - 不動産コンサルタント会社コタリティ(旧コアロジック)が1日発表した9月のオーストラリアの全国住宅価格は、前月比1.1%下落した。取引件数の落ち込みが深まる中、6カ月連続の下落となった。今週の追加利上げを受け、住宅市場は過去30年で最悪の下落局面に入ると見込まれている。

8月(改定値)は1.2%下落していた。9月の価格はピークを5.2%下回り、前年同月比では横ばいとなった。

シドニーは前月比1.4%下落し、2月のピークからの下落率は9%近くに達した。オーストラリア準備銀行(中央銀行)が計425ベーシスポイント(bp)の利上げを実施した2022─23年の調整局面を上回る下落幅となった。メルボルンは0.7%下落し、ピークからの下落率は7%を超えた。

取引件数も減少した。過去3カ月間の販売件数は前年同期比19%減となり、買い手が様子見姿勢を続けていることを示した。

コタリティーの調査担当ディレクター、ティム・ローレス氏は、この結果、売り出し物件の在庫が増加していると指摘。「皮肉なことに、多くの購入希望者は現在、購入に踏み切る自信や資金力を欠いている」と述べた。

中銀は住宅市場を下振れリスクとして挙げているが、根強いインフレに対処するため、9月29日に今年4回目となる利上げを実施。政策金利を15年ぶりの高水準となる4.6%に引き上げた。必要なら追加利上げも辞さない姿勢を示している。

政府が5月に発表した税制変更で投資家の需要が冷え込む中、大半のエコノミストは今回の調整局面で住宅価格がピークから底まで10%下落すると予想。過去30年で最大の落ち込みとなる見通しだ。

AMPのチーフエコノミスト、シェーン・オリバー氏は「価格が底を打つのは27年第2・四半期ごろになる見通しだ」とし、「中銀が利下げに転じ始めるのに伴い、27─28年度(27年7月─28年6月)には緩やかな回復が始まるだろう」と述べた。

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