Kanjyik Ghosh
[30日 ロイター] - アラブ首長国連邦(UAE)のドバイからイスラエルのテルアビブに向かっていたフライドバイ機内で副操縦士が機長を刺した事件で、イスラエル政府は30日、インド人操縦士が出血して床に倒れながらも、操縦室のドアを開ける解除ボタンを何とか押したと明らかにした。
副操縦士はその後、乗客と乗員に取り押さえられ、旅客機は乗り合わせたフライドバイの操縦士2人によってサウジアラビア北西部のタブークに無事着陸した。イスラエル当局は、副操縦士が機長を刺して旅客機を墜落させようとしていたと説明しているが、詳しい動機は分かっていない。
イスラエルのネタニヤフ首相は、刺されながらも乗客を救ったインド人操縦士スミット・マッチャル氏を称賛。Xへの投稿で「彼はイスラエル国民や他国の人々を含む174人の命を救った」と述べた。
インド当局によると、マッチャル氏はタブークの病院で治療を受けている。在サウジのインド大使館はXへの投稿で、同氏の容体は安定していると報告を受けたと明らかにした。
インド紙ヒンドゥスタン・タイムズによると、マッチャル氏は事件後に手術を受けたという。
フライドバイは声明で、事件の根本的な原因は依然不明だとし、「早まった憶測」を控えるよう求めた。また、調査が進められる中、イスラエル発着便の運航を停止した。
ネタニヤフ氏は「治安上、極めて深刻な事件」だとし、副操縦士をサウジ当局が取り調べると述べた。