David Shepardson

[ワシントン 29日 ロイター] - 米国政府による中国製自動車規制の強化を目的とした法案の提出者の1人であるバーニー・モレノ上院議員(共和党)は29日、ドイツ高級車メーカーのメルセデス・ベンツが米国内での販売を禁止されないようにするための協議が続いていると明らかにした。

上院商業科学運輸委員会が7月に承認したこの法案は、中国系企業が15%超を保有する企業による米国内での自動車販売を禁止する内容となっている。メルセデス・ベンツは中国系企業が約20%の株式を保有している。

モレノ氏は「当然ながら、われわれは米国でメルセデス・ベンツ車を禁止するつもりはない」と明言した。その上で「問題は、会社に深刻な打撃を与えることなく持ち分比率を15%以下に引き下げられるかどうかだ」と指摘した。

モレノ氏は中国車禁止法案についてランド・ポール上院議員(共和党)との協議を続ける一方、上院が11月まで休会に入る前の今週中に迅速承認手続きを通じて可決を目指したい考えを示した。

メルセデス・ベンツは現時点でコメントしていない。

モレノ氏によると、中国の吉利控股集団(ジーリー・ホールディング)が過半数を保有するボルボ が、引き続き米国内で自動車を販売できるようにする方策についても協議が行われている。

モレノ氏は「さまざまな選択肢を検討している」と述べた。

また吉利が17%を保有するアストン・マーティンや、吉利が過半数を保有する英国のロータスは、この法律によって販売禁止の対象となる可能性があると指摘した。

法案の共同提出者であるエリサ・スロトキン上院議員(民主党)は先週、民主党議員は全員が法案を支持しており、反対しているのはポール議員のみだと述べた。

スロトキン氏は「私の理解では、(法案を採決すれば)賛成99票、反対1票になる」と語った。

ポール氏はロイターに対し、この法案はメルセデス・ベンツに対する不当な攻撃だとの見方を示した。「もし彼らが(メルセデス・ベンツを禁止する)条項を法案から削除するなら、法案を前進させてもよいと伝えた。法案は特定の1社を直接狙い撃ちにすべきではない」と述べた。

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