[東京 29日 ロイター] - 三菱商事は29日、出資参画し生産を開始している「LNGカナダ」プロジェクトについて、プロジェクトパートナーと液化設備の拡張計画の最終投資決定を行ったと発表した。拡張により、同プロジェクトのLNG生産能力は年間1400万トンから年間2800万トンへ倍増する見込み。日本の年間LNG輸入量の約4割に相当する世界最大級のLNG事業となる。

同社の広報担当者によると、拡張計画に関わる同社の総事業費は約5000億円となる見通し。うち3500億円が設計・調達・建設(EPC)コストで、残りは上流ガスの輸送関連コストなど。

同プロジェクトは、カナダ・ブリティッシュコロンビア州キティマットで操業する同国初の大型LNG事業。カナダ西部の豊富な天然ガス資源を背景に、アジアの主要需要地までの航海距離が比較的短い地理的優位性を持つ。拡張計画では、既設の長距離パイプラインや一部の既存プラント設備を活用し、競争力のあるLNGの安定供給を目指す。

三菱商事は、拡張設備が稼働する見込みの2030年代初頭以降、既存権益分の年間210万トンに加え、新たに年間210万トンのLNGを引き取る予定。いずれも同社の持分比率15%に相当する。広報担当者によると、同社が世界で保有するLNG権益の持分生産量は、拡張により現在の年間1490万トンから、30年代初頭に同1700万トンまで増加する見込み。

同プロジェクトは英石油大手シェルが主導し、三菱商事のほか、マレーシア国営石油会社ペトロナス、中国石油天然気(ペトロチャイナ)、韓国ガス公社(KOGAS)が出資する。ロイターは17日、出資企業が早ければ翌月にも最終投資決定を行う可能性があると報じていた。

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