Andrew Gray
[ブリュッセル 28日 ロイター] - デンマークのブルース国防相は28日、同国が先週、米国との安全保障協定に署名したことを受け、北大西洋条約機構(NATO)がデンマーク自治領グリーンランドと北極圏広域において長期的により強い存在感を維持していくとの自信を示した。ブリュッセルでロイターのインタビューに応じた。
トランプ米大統領がグリーンランド領有に意欲を見せたことを巡りNATO内に深刻な緊張が生じたため、NATOは今年、緊張緩和を目的に、北極圏での演習や哨戒活動を強化する任務「アークティック・セントリー」を開始した。
ブルース氏は、アークティック・セントリーが来年以降も継続し、恒久化することをデンマーク政府は望んでいると表明。「今のところ、グリーンランドだけでなく北極圏全般における軍事的プレゼンスの強化が今後も続くことを、かなり楽観視している」と語った。
デンマークと米国が先週署名した安全保障協定では、米国がグリーンランドの2カ所に基地を新設することを認める一方で、NATOの役割拡大も想定している。
ブルース氏は、気候変動によって氷が溶け、北極圏の航路が開かれつつある中、NATOの役割拡大は極めて重要になると指摘。「ロシアや中国も北極圏への関心を強めているため、NATOは極北地域においてプレゼンスを拡大することが求められている」と述べた。