David Shepardson Allison Lampert

[28日 ロイター] - 米連邦航空局(FAA)は28日、米航空機大手ボーイングの主力機737MAXシリーズで新たに判明したソフトウエアの不具合が解消されるまで、開発が遅れている「737MAX10」の型式認証を見送ると明らかにした。同社がMAX10を市場投入する計画に新たな遅れが生じることになった。

ボーイングは26日、一部の737MAXに搭載されたソフトウエアの問題により、特定の着陸時にパイロットが自動飛行誘導機能を利用できなくなる恐れがあると発表した。航空会社には既に通知しており、問題を恒久的に解消するためソフトウエアの更新を進めている。

737MAX10の投入が一段と遅れるとの懸念から、ボーイング株の28日終値は6.9%安となった。同機は、収益性の高い単通路機市場で欧州エアバス に奪われたシェアを取り戻す上で重要な機種と位置付けられている。

FAAのベッドフォード長官は記者団に「問題がないと確認できるまでMAX10の認証を遅らせる」と述べた。延期期間の見通しについては明言を避けた。問題のソフトウエアはFAAによると、着陸を中止してエンジン出力を上げ、再上昇して着陸をやり直す「ゴーアラウンド」の際、パイロットの作業負担を増やす可能性がある。

これに先立ちFAAは、問題を調査するため是正措置審査委員会を開く方針を示した。関係筋2人によると、審査は早くても来週以降になる見通し。問題への対応で追加の改修が必要になれば、MAX10の認証がさらに数カ月遅れかねない。これまで認証取得は10月になるとの見方が広がっていた。

ベッドフォード氏の説明では、問題のソフトウエアは航空機エンジン大手GEエアロスペース が供給しており、比較的早期に修正版が開発される可能性がある。同氏は「今回は問題への注目度が高いため、GEはソフトウエアの修正をかなり早く進めようとするかもしれない。数週間なのか、数日なのか、数カ月なのかは分からない」と語った。

またベッドフォード氏は、今回の不具合が発生してもパイロットは機体の操縦を維持できると強調し、2018年と19年に起きた737MAXの2件の墜落事故に関係した自動飛行制御ソフトウエアの問題とは異なるとの認識を示した。

GEエアロスペースはコメント要請に回答していない。ボーイングの広報担当者は「認証手続きを進める中、引き続きFAAの方針に従って対応する」とコメントした。

米アラスカ航空 とユナイテッド航空 は、保有機では現在、問題となっているソフトウエアを使用していないと説明した。

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