Katharine Jackson
[ワシントン 28日] - ジョンソン米下院議長は28日、トランプ大統領がテクノロジー企業の最高経営責任者(CEO)らと29日にホワイトハウスで開く人工知能(AI)を巡る会合について、革新と監督体制のバランスを見い出すことに焦点が置かれると述べた。
事情に詳しい関係筋によると、29日の会合には、交流サイト(SNS)を運営する米メタ・プラットフォームズのマーク・ザッカーバーグ氏、人工知能(AI)新興企業アンソロピックのダリオ・アモデイ最高経営責任者(CEO)、オープンAIの共同創業者で社長のグレッグ・ブロックマン氏が出席する。このほか、アルファベット傘下グーグルのスンダー・ピチャイCEO、エヌビディアのジェンスン・フアンCEO、スペースXAI幹部のイーロン・マスク氏が出席する可能性がある。
ジョンソン氏はフォックス・ビジネス・ネットワークとの28日のインタビューで「モラトリアム(一時停止)は必要ない。過剰な規制に踏み込む必要もない。そうすれば中国との競争に負けてしまうからだ」と言及。「イノベーションを継続することは重要だが、適切なバランスを見出す必要がある。今回の会合ではそれが主眼となる」と語った。
主要AI企業は、ますます高性能化するAIシステムの開発ペース減速を訴え、この強力な技術を管理するために各国政府が協力するよう求めている。
一方、トランプ氏は中国に対する米国の競争力優位の維持を重視し、AIの悪用が人々に害を及ぼすとの懸念を意に介さない姿勢を示している。
ジョンソン氏は、米国は安全性に留意すべきだが、技術開発を阻害してはならないと指摘。「問題が生じれば司法省が役割を果たす余地はあると思う。だが、その段階に至る前に必要なのは透明性であり、一定の監督体制だ」と述べた。
こうした中、下院民主党トップのジェフリーズ院内総務はCNBCのインタビューで、AI業界の幹部らが政府による何らかの対応を求めていると述べ、議会には米国民を守る責任があると指摘。
「AIの安全性については、われわれは今こそ、果敢かつ責任をもって積極的に取り組む必要がある」と語った。
AI技術を巡っては安全性や雇用喪失、一握りのテクノロジー企業への権力集中への懸念が高まる中、超党派の議員からトランプ氏の不干渉的な姿勢に疑問の声が上がっている。