国勢調査と玩具市場の動向が示す社会の変容

あまりにも多くの大人が、子どもを持つ代わりに、自分自身が子どもでいることを選んでいる。昨年のアメリカの国勢調査局のデータを見てみれば一目瞭然だ。

2025年には、1人暮らしの世帯が全世帯の29%を占めた。半世紀前の20%から上昇している。一方、18歳未満の実子が同居する家族の割合は、同じ50年間で54%から39%へ低下した。

玩具の売れ行きに何が起きているかを見ればいい。市場調査会社Circanaによると、2026年上半期の玩具販売の55%を、成人だけで暮らす世帯が占めた。だが、話はここからさらにすごくなる。いや、「ひどくなる」と言うべきか。

2026年上半期、成人だけの世帯による玩具の購入額は16%も増えた。その伸び率は、驚くことに子どものいる世帯を上回っている。Circanaによれば、成人だけの世帯が「業界の成長に最も大きく貢献している」という。

大人による玩具への執着、コレクターズアイテム、ぬいぐるみ、その他あらゆるくだらない物への執着は、いまや市場を動かすほど巨大な潮流になっている。あのトイザらスが実際に事業を拡大し、新たに120店舗を開こうとしているほどに。

玩具は子どもより安上がりである。それに口答えもはるかに少ない。子どもを持つより玩具を買うほうが安上がりだという経済的な事情も、大人たちがいつまでも子どものような暮らしを続ける大きな要因なのだろう。その結果、上の世代の人々が、祖父母になる喜びを味わえなくなる。

もっとも、それはある程度、彼ら自身のせいでもある。

仕事は昔ほど安定しておらず、住居費が収入に占める割合も以前よりはるかに大きくなっている。都市によっては家賃が法外なほど高い。そして、伝統的な家族や地域コミュニティのあり方が徐々に衰退してきたことで、次の世代を育てることはますます難しく、金のかかるものになっている。

これは多くのベビーブーマー世代が忘れがちなことだ。彼らの多くは、子どもの面倒を見てくれる大家族が身近にいる環境で育っただろう。あるいは、父親1人の収入だけで家族全員を養うことができ、そのおかげで母親は子育てと家事に専念できた家庭で育ったはずである。

いまでは、大多数の人にとって、そんな暮らしは到底実現できるものではない。もちろん現代なら、誰が働き、誰が家にいるかについては、昔よりはるかに柔軟に考えられるだろう。しかし現実には、家族が最低限の生活を送るだけでも、両親とも働かなければならない。

確かにディズニーは大人向けのPRを打ってはいるが
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