[マニラ 28日 ロイター] - フィリピン沿岸警備隊(PCG)は28日、台湾に近い同国最北端のバタネス諸島沖にとどまっていた中国の調査船が位置情報を偽装していたと非難した。船の動きは無許可の海洋科学調査と一致すると説明した。

PCGは声明で、海底調査船が所在を明らかにせずフィリピンと台湾の間の海域にとどまっていたことは、「国の海底通信インフラの安全保障と、収集されたデータが軍事利用される可能性について深刻な懸念」を生じさせたとした。

・PCGによると、中国船籍の調査船「JIA HAI KE 7」は、バタネス諸島のイトバヤット島の北西約38カイリ(約70キロメートル)の地点で確認された。イトバヤット島は台湾から約160キロに位置する。

・PCGが同船に対し、同海域にいる目的を明らかにし、無許可の活動をやめるよう無線で呼びかけ。しかし同船は応じず。

・同船は無害通航と見なせるような一定の針路で進まず、その場にとどまっていたとPCG。

・同船は船舶自動識別装置(AIS)で虚偽の位置情報を発信していたとみられる。追跡データでは、同じ日のうちに中国南東部・厦門(アモイ)沖からパプアニューギニア沖へ移動したことになっていた。その後、イトバヤット島の北西に現れたが、この時間内での移動は物理的に不可能。

・同船の行動は通過ではなく海洋科学調査活動と一致するとPCG。

・PCGが引用した公開情報によると、同船は2000トン、全長70メートルの調査船で、海洋地質調査を行う設計となっており、正確に定点を保持する能力を持つ。

・バタネス諸島沖とルソン海峡には、フィリピンと北東アジアや広くインド太平洋地域を結ぶ主要な海底ケーブルが敷設。

・PCGは今後も同船の監視を続けると表明。

・中国の暨南大学の学者らは以前、バタネス諸島は中国に属すると主張。

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