Aditya Kalra
[ニューデリー 28日 ロイター] - インド最高裁は28日、包装食品への警告表示の導入に先立ち、改めて一般市民や業界から意見を募ろうとする政府の方針に疑問を呈した。「なぜそれほど時間を無駄にしたいのか」と指摘し、食品表示を巡る速やかな対応を迫った。
活動家らはインド政府が長年にわたり検討や意見公募を重ねながら、包装前面の表示により厳しい規則を導入していないことに懸念を示し、訴えを起こした。
規制当局は先週、警告表示の厳格化に向けた告示と意見公募に4カ月、その後の施行までにさらに1年が必要だと説明した。
パルディワラ最高裁判事は審理で「われわれが健康問題を懸念しているのに、なぜそれほど時間を無駄にしたいのか」と問いかけた。「当局がわれわれの命令を受け入れることを期待している。失望させないでほしい」と述べた。最高裁はこの問題について、近く最終的な命令を出すとした。
政府は塩分、糖分、脂肪分の多い食品について、包装に赤い六角形の警告表示を義務付ける措置を打ち出した。
国内外の食品大手数十社を代表する全インド食品加工業協会は、審理に先立ち、警告に使う色や記号は「インドの事情を踏まえ、慎重に検討する必要がある」と述べた。
ロイターが確認した最高裁への新たな提出書面で、「インドの一般的な消費者は赤色を見ると、表示が義務付けられている非菜食食品の識別マークを連想しがちだ」と指摘した。「目立つ赤い警告記号をもう一つ導入すれば、消費者が混乱する恐れがある」と規制当局に警告していたと説明した。
同協会は包装前面の警告表示そのものには反対しなかった。ただ提案された基準値を「一律に適用すること」に異議を唱え、基準値を科学的な方法で決めるよう求めた。