[シドニー 28日 ロイター] - 豪プライベートクレジット大手メトリクス・クレジット・パートナーズは28日、オーストラリア証券取引所に上場する3ファンドの売買を停止し、資産評価額を引き下げると発表した。
取引を停止したのはメトリクス・リアル・エステート・マルチストラテジー・ファンド、メトリクス・インカム・オポチュニティーズ・トラスト、メトリクス・マスター・インカム・トラスト。
取引所に提出した各ファンドの開示資料で、監査法人のKPMGが暫定財務報告の前提条件について、同社とは「異なる判断」をしたためと説明した。
前提条件の見直しにより、 有形純資産額はリアル・エステート・マルチストラテジー・ファンドで12.16%、インカム・オポチュニティーズ・トラストで10.08%、マスター・インカム・トラストで1.99%引き下げられた。
リアル・エステート・マルチストラテジー・ファンドの1口当たり有形純資産額を2.53豪ドルから2.22豪ドルへ引き下げた。主な要因は、非上場の商業用不動産への投資で評価額を引き下げたことだという。
メトリクスは「監査済み決算を確定する過程で、下振れシナリオや、より不利な結果となる可能性を重く見た」と説明した。
監査の結果、上場する3ファンドで貸倒引当金も積み増した。「金利やマクロ経済の状況、個別資産やポートフォリオに対する規制当局の要求水準の高まり」などを反映したとしている。