Orathai Sriring Devjyot Ghoshal Kitiphong Thaichareon

[バンコク 25日 ロイター] - タイのエクニティ財務相は25日のロイターのインタビューで、2027年の同国成長率は2.5%との見通しを明らかにした。政府が国内外からの投資誘致を進めることで、今後3年以内に成長率が3%に達する可能性があるとしている。

エクニティ氏が27年の成長率見通しを示したのは初めて。「私の見方では、成長率はタイ中央銀行などの予想を上回ってもおかしくない。国内投資をさらに拡大し、輸出部門への依存を減らす必要がある」と語った。

タイ中銀のドン・ナコーンタップ総裁補は先週、経済成長率について26年は2.3%、27年は1.8%との予想を維持するとロイターに語った。潜在成長率は2.7%とし、その水準に戻るまでには4-5年かかる可能性があるとの見方をしていた。

タイの第2・四半期成長率は前年同期比1.9%と、第1・四半期の2.8%から大幅に減速した。25年の成長率は2.4%だった。生産性の低迷や内需の弱さ、高水準の家計債務、投資不足などが経済の重しとなっている。

エクニティ氏はインフレについて、26年と27年はいずれも3%以内にとどまるとして懸念していないと説明。通貨バーツ の下落はタイ経済にとって好ましい面があるものの、相場が大きく変動することは望ましくないとの考えを示した。

バーツは年初から対米ドルで5.6%下落している。8月の総合消費者物価指数(CPI)上昇率は2.53%に加速したが、中銀の目標圏内(1─3%)に収まった。

政府が4カ月間実施している消費者向け補助金制度について、エクニティ氏は26年の国内総生産(GDP)成長率を0.4-0.5%押し上げると想定した。同制度は11月まで延長され、430億バーツ(12億9000万ドル)の予算が割り当てられた。

エクニティ氏は「生活費の上昇による影響を受けた国民を支援する目的で補助金を給付している。そのため短期的な措置になるとみている。今後は規模を縮小し、投資の促進に取り組んでいく」と述べた。

政府は半導体産業の育成にも力を入れる。24日に発表した国家戦略では、2050年までに半導体分野で800億ドルの投資を呼び込み、23万人超の雇用を創出することを目指す。国内に一貫した半導体産業のエコシステムを構築し、年間1500億ドルの収入を生み出すことが目標だ。

エクニティ氏は「タイはフォトニクスやセンサー、パワー半導体の分野に強みがある。そうした方向に進んでいく。多くの優遇措置を提供し、民間部門と協力して、さらなる投資を呼び込みたい」と語った。

エクニティ氏によると、公的債務の対GDP比は26年に68-69%へ上昇する見通しだが、上限の70%は下回る。

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