率直な党首
カタルーニャ同盟の台頭は、歯に衣着せぬ物言いで知られる党首、シルビア・オリオルス氏(41)によるところが大きい。中産階級の農家に生まれ育ち、司書になるため学んだ人物だ。
オリオルス氏はロイターに、既存の政治家に対する有権者の不満や、移民によってカタルーニャのアイデンティティーが希薄化しているという懸念を自党がとらえていると説明。「市民はカタルーニャ国家の復活に向けて闘い、自分たちのアイデンティティーを守るための政策を実行するという希望と意欲を取り戻した」と述べた。
同氏は、ドイツのザクセン・アンハルト州で今月、反移民の極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が勝利したことを挙げて「欧州は目覚めつつある」と指摘。「私たち欧州人は、生き残るために自らを守っている」と語った。
カタルーニャ同盟は、23年にオリオールズ氏がリポールの地方選挙で勝利したことで一躍脚光を浴びた。17年にバルセロナで襲撃事件を起こしたモロッコ出身の実行犯の多くがこの山あいの町で暮らしており、同氏の反イスラムの主張は支持を集めた。
同党はその1年後にカタルーニャ州議会で2議席を獲得し、国政と地域政治に進出した。今月エル・ムンド紙が公表した世論調査によると、次回の州議会選挙における同党の支持率は3.8%から16.7%へと急上昇し、左派の独立派政党ERCを2.6%ポイント上回った。
家族が伝統的にERCのような左派独立派を支持してきたエロイ・ラドバンさん(19)も、カタルーニャ同盟支持に転じた1人だ。
ERCやジュンツなどの政党が、17年の住民投票で示されたカタルーニャ独立という住民の意思を実現できなかったことで「裏切られたと感じている」という。こうした独立派政党とスペインのサンチェス首相(社会労働党)との協力関係も批判している。
ラドバンさんは、カタルーニャ同盟が掲げる移民の完全禁止の要求を支持しており、その理由として「カタルーニャがどんどんカタルーニャらしさを失っている」からだと語った。