[25日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のハマック総裁は25日、米連邦準備理事会(FRB)の2%目標を長年にわたって上回っているインフレにより、物価上昇圧力が目標に戻るとの信認を失うのではないかとの懸念を強めていると述べた。一方で、国債利回りの急上昇はインフレ懸念が押し上げているのではないとの見方も示した。

ハマック氏はクリーブランド連銀主催のイベントで、インフレが5年超にわたって目標を上回っている状況を踏まえ「現時点でインフレに関して見られる最大のリスクは、インフレを前提とした思考様式が定着し始める可能性だ」と発言。FRBが果たすべき役割があるとし「物価を目標水準まで押し下げるため、金融政策が抑制的なスタンスにあることを確実にする必要がある」と述べた。

また、設備投資がしばらくインフレ圧力となり得るとしたほか、需要関連の物価上昇圧力にも警戒感を示した。

一方、急上昇している国債利回りについては、インフレ懸念によって押し上げられているわけではないとの見方を示した。国債利回りの急伸に関し「インフレ期待よりも実質金利がより大きく上昇した」と指摘した。その上で、米国の財政運営は持続不可能な軌道にあるとの見方も示した。

その上で「インフレ期待の観点からは、相応にしっかりとアンカー(安定)されている」と述べ、利回りの上昇は堅調な経済見通しや、人工知能(AI)関連分野への旺盛な投資に伴う投資資金の競合、市場参加者が金融政策の見通しに対応して価格を調整していることを反映しているとの認識を示した。

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