──先の記者会見の中ではヘリ基地反対協議会からの謝罪の意向はあることはあるが、代理人を通じて要望を伝えているとのことでした。

 【編集部注】事故船を管理していたヘリ基地反対協議会は4月2日、事故の「責任団体」として原因究明への全面協力と遺族らへの謝罪・償いを表明した。5月1日には、事故直後に遺族へ直接謝罪や弔意を伝えなかった対応を「不十分で不適切」だったと謝罪。未成年を海上活動に受け入れた判断自体に「重大な誤り」があり、安全確保への自覚が欠けていたとして、団体内で原因究明と組織体制の見直しを進めるとした。一方、乗船については、4月8日に基地建設への抗議活動への参加ではなく、学校が企画した「平和学習」の一環だったと説明。9月16日には、海保の調査に協力し、遺族への対応を代理人弁護士を通じて模索しているとした上で、船による海上行動を続けるかどうかも含め、活動の検証を続けていると発表した。

父 私たちはまず謝罪以前の問題として、知華が亡くなってから協議会の中でどのような反省があるのか、自分たちの活動のどこに問題点があったのかという検証を聞きたいと言ってきました。そして、検証を重ねた上で協議会の活動をどうしていきたいと考えているのか。この半年間、具体的な報告はありません。これで謝罪だけをしたいと言われても答えようがないというのが私たちの立場です。

──研修旅行を請け負っていた東武トップツアーズとの間に交渉はありますか?

母 先日、社長以下お墓参りと中間的な報告をいただきました。

父 内容を詳しくお話しするわけにはいかないのですが、ツアー会社の責任の明示、同志社国際の辺野古コースのように学校手配の独自プログラムの実態調査と、今後どこまで関わるかを明確にするという趣旨でした。学校手配のプログラムであっても安全面についての検討には関わっていくという意向は示していただきました。

──沖縄県知事選が終わった後にnoteを更新されました。「選挙のあいだ、娘の事件が争点として議論の中心にならなかったことに安堵しました。(中略)一方、少し複雑な心境でもありました」という一節の意味を教えてください。

父 県知事選の直接的な争点にならなかったのがほっとしたのは事実です。そして私たちが何かを言うことで知事選に影響を与えてしまうと言われるのが怖くもありました。県知事選の間、発言を控えていました。選挙戦で「遺族がこう言っている」といった形で誰が悪い、これが悪いといった論戦が交わされることは望みません。その意味で直接的な争点から外れたことに安堵がありました。

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