若い成人の脳卒中が、過去30年間で大幅に増えていることが新たな研究で明らかになった。研究では、特に懸念される傾向も浮き彫りになった。

医学誌『ニューロロジー』に掲載された研究では、米オハイオ州シンシナティ都市圏とケンタッキー州北部の大規模な住民ベースの登録データを用い、1993~2020年に発生した20~54歳の脳卒中について分析した。

その結果、現在の若い成人が脳卒中を発症する割合は、30年前と比べてほぼ2倍になっていた。一方、高齢者では脳卒中の発症率が低下していた。

若い世代での増加の大半を占めていたのは、脳への血流が遮断されることで起こる虚血性脳卒中(脳梗塞)だった。20~54歳の虚血性脳卒中は、1993年から2020年にかけてほぼ倍増していた。

また、若い脳卒中患者では、従来から知られている危険因子も増えていた。高血圧の割合は47.3%から60.3%に、糖尿病は19.1%から25.5%に、心房細動も1.4%から5.9%に増えていた。

なかでも大きな変化がみられたのが、薬物使用だ。薬物使用が記録されていた若い脳卒中患者の割合は、1993~94年の4.6%から2020年には40.2%に増加した。

この増加の多くを占めたのがマリファナ(大麻)の使用で、患者に占める割合は1%未満から2020年には30.6%まで上昇した。

重要な危険因子が見過ごされている
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