<為替> ドルが約2カ月ぶりの高値まで上昇した。イラン当局者の発言を受けて和平交渉の進展に対する懸念が広がり、原油価格が急伸する中、米連邦準備理事会(FRB)による短期的な利上げ観測が強まった。 FRBは先週、約3年ぶりの利上げに踏み切ったが、FRB当局者からはその後も、インフレが鈍化しなければ追加利上げの可能性があるとの発言が相次いでいる。バーFRB理事は23日、FRBが先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを決めたこと​について、インフレ抑制に向けて金利を「‌再調整」する重要な一歩を踏み出したと評価。その上で、さらなる利上げが必要になる公算が大きい​と述べた。 ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのグローバル・マーケット・ストラテジー責任者、エリアス・ハダッド氏は「現時点では金利の話が中心だ」と指摘。その上で「ドル高を主導しているのは、先週のタカ派的なFRBの利上げの流れであり、それがドルに新たな勢いを与えている。今週は目立った経済指標や政策関連のデータはなかったが、興味深かったのはFRB高官の発言で、全員が追加利上げが視野に入っているとの姿勢を示している」と述べた。 この日発表の経済指標では、S&Pグローバルの9月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は58.4と、前月の56.0から上昇し、2021年7月以来の高水準となった。これを受け、ドルは上げ幅を拡大した。 LSEGのデータによると、FRBが10月の会合で少なくとも25ベーシスポイント(bp)の追加利上げを実施するとの確率は約70%と、PMI発表前の約53%から上昇した。 また、この日の原油価格の上昇もドル高に寄与。イラン国家安全保障‌最高評議会のモフセン・レザイ書記が国営テレ​ビとのインタビュ​ーで、周辺国が米国に⁠協力してイラン便​の運航を停止させれば、​イランはそれらの国の空港が機能しないように​すると述べたことが材料となった。 主要通貨に対するドル指数は0.51%高の101.06。一時、7月29日以来の高値となる101.23を付けた。 ドルは対円では0.52%高の1ドル=158.19円。日銀が先週、政策金利を31年ぶりの高水準に引き上げたものの、市場が追加利上げの可能性があるとの安心感を得るには不十分だったことから円安が進行しており、円買い為替介入の兆候に警戒感が高まっている。 ユーロは0.51%安の1.1389ドルと、3営業日連続の下落となり、1週間で最大の下げとなる見通しとなった。 オフショア取引でドルは対中国人民元で0.17%高の1ドル=6.71元。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債利回りが急上昇した。この日発表された米総合購買担当者景気指数(PMI)を受けてインフレ懸念が改めて広がったほか、5年債入札が低調な結果となり、利回り上昇幅は、2025年のリベレーション・デー以来で最大となった。 指標の米10年債利回りは一時16ベーシスポイント(bp)上昇し、5.135%と07年7月以来の高水準を付けた。財務省が今月2回目となる長期債の買い戻しを増額すると発表した後も上昇は続いた。終盤は14.1bp上昇の5.108%。5年債と30年債の利回りもそれぞれ07年以来の高水準に達した。 インフレ圧力の高まりと景気の強まりを受け、市場では、中間選挙を前にFRBが利上げに動くとの見方が強まっている。トレーダーは23日、10月下旬の米連邦公開市場委員会(FOMC)で2会合連続の金融引き締めが実施されるとの見方を強めた。 S&Pグローバルが23日発表した9月の米総合PMI速報値は58.4と、前月の56.0から上昇し、2021年7月以来の高水準となった。nL6N45F0UW CMEグループのフェドウオッチによると、トレーダーは現在、FRBが次回10月のFOMCで再び利上げする確率を66%超と見込んでいる。PMI発表前は53%だった。 ニューヨークのスパルタン・キャピタル・セキュリティーズのチーフマーケットエコノミスト、ピーター・カルディロ氏は「強いマクロ経済指標が出た。これが利回りを押し上げている要因だと思う。原油価格も上昇している。指標は景気の強まりを示している」と述べ、これがインフレ懸念を強めるとの見方を示した。 2年債利回りは2024年5月以来の高水準を付けた。2年債と10年債の利回り格差は16.9bpとなり、2025年2月以来の水準に平たん化した。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 下落。大型ハイテク株のアルファベットとアマゾン・ドット・コムが下げを主導した。米債利回りの上昇が重しとなったほか、イランのペゼシュキアン大統領が国連総会の一般討論演説で、米国との戦争でイランが降伏することはないと表明したことを受け、中東情勢を巡る警戒感が強まった。 ペゼシュキアン氏の演説を受け、原油価格が4%近く上昇し、S&P500のエネルギーセクターは上昇した。 この日発表された9月の米総合購買担当者景気指数(PMI)が5年余りぶりの高水準となったことを受け、米国債利回りが上昇。FRBが10月のFOMCで利上げに動くとの観測が強まった。 ファウンダーズ100ETFのローレン・キャシディ最高投資責任者(CIO)は「株式市場は(中東)紛争の解決を望んでいる。それが実現しなければ、より長期間にわたり金利が高止まりし、株式市場の重しになり続けるだろう」と述べた。 メタ・プラットフォームズは1%高となり、今週の上昇率は12%に達した。人工知能(AI)アシスタント「ミューズ」が好感されたためで、アナリストによると、ハイテクインフラ関連株には追い風となる一方、銀行やオンラインショッピングプラットフォーム、その他の消費者向け事業には脅威となる可能性がある。 グーグルの親会社アルファベットは3.8%下落した。ミューズを自社のショッピングプラットフォームから締め出したアマゾン・ドット・コムは2.2%安となった。 フィラデルフィア半導体株指数は1.2%下落。半導体大手エヌビディアは1.5%安となった。 エクスペディアとエアビーアンドビーはともに7%超下落した。 ナスダック総合指数は過去2営業日連続で終値の最高値を更新していた。ウォール街ではAI関連企業に対する楽観的な見方が続いていた。S&P500は、8月13日に付けた終値ベースの最高値から2%以内の水準にある。 トランプ米大統領は23日、3日間の日程でワシントンを訪問する中国の習近平国家主席を迎える。会談では、2025年に成立した米中貿易休戦の延長、AI規制、台湾への米国の武器売却などが議題となる。 S&P500の主要11セクターでは公益事業や通信サービスの下げが目立った。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> FRB高官による利上げを示唆する発言を受け、金相場は1%超下落し、約1週間ぶり安値となった。

12月限の清算値は前日比1.3%安の1オンス=4318.40ドル。金現物は1725GMT(米東部時間午後1時25分)時点で1.7%安の1オンス=4282.53ドル。一時は17日以来の安値を付けた。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 乱高下の後、清算値は約4%高となった。トランプ米大統領が前日にイランを「壊滅させ得る」と警告したのに対し、イランのペゼシュキアン大統領が国連総会の演説で、決して降伏しないと言明したことが材料となった。 清算値は、北海ブレント先物が3.83ドル(3.86%)高の1バレル=103.08ドル。米WTI先物は1.64ドル(1.81%)高の92.16ドル。 超低硫黄ディーゼル先物は約5%下落した。ポリティコが、トランプ政権が90日間のディーゼル輸出禁止措置を計画していると報じたことが材料となった。ただその後、ホワイトハウスはこの報道を否定した。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 158.29/158.

32

始値 157.82

高値 158.39

安値 157.78

ユーロ/ドル NY終値 1.1380/1.13

83

始値 1.1416

高値 1.1419

安値 1.1371

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 95*31.5 5.3967

0 %

前営業日終値 97*11.0 5.3030

0 %

10年債(指標銘柄) 17時05分 96*08.5 5.1100

0 %

前営業日終値 97*11.0 4.9670

0 %

5年債(指標銘柄) 17時05分 97*09.7 4.9975

5 %

前営業日終値 97*31.0 4.8420

0 %

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*23.1 4.8972

3 %

前営業日終値 100*22. 4.7770

13 %

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 51511.59 -352.10 -0.68

前営業日終値 51863.69

ナスダック総合 26936.04 -308.24 -1.13

前営業日終値 27244.28

S&P総合500種 7706.03 -58.61 -0.75

前営業日終値 7764.64

COMEX金 12月限 4318.4 ‐58.0

前営業日終値 4376.4

COMEX銀 12月限 6496.4 ‐156.6

前営業日終値 6653.0

北海ブレント 11月限 103.08 +3.83

前営業日終値 99.25

米WTI先物 11月限 92.16 +1.64

前営業日終値 90.52

CRB商品指数 419.7445 +1.0487

前営業日終値 418.6958

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