Shivangi Acharya Manoj Kumar
[ニューデリー 15日 ロイター] - インド政府が15日発表した8月の貿易統計では、財の貿易赤字は268億6000万ドルとなり、市場予想に反して縮小した。前月から輸出がやや減少した一方、特に金の輸入が大幅に減少したことで輸入総額が減少し、赤字の縮小につながった。
ロイター調査では、8月の財の貿易赤字は前月並みの320億ドルと予想されていた。
米国とイランの紛争が激化する中、政府統計によると、インドの原油輸入価格の指標となる原油バスケット価格は、8月に1バレル当たり90.19ドルとなり、7月の82.04ドルから上昇した。9月に入ってからは平均109.76ドルまで上昇している。
こうした状況下、8月の原油輸入額は前年同月比25.8%増の166億9000万ドルとなった。
一方、8月の金の輸入額は7月の41億6000万ドルから23億ドルへとほぼ半減した。7月には祝祭シーズンを前にした在庫積み増しによって輸入が大幅に増加していた。
これにより、輸入総額は7月の762億2000万ドルから8月は706億7000万ドルに減少した。
アグラワル商務次官は貿易赤字について、国内経済の力強い成長、エネルギー需要の増加、重要な生産投入材への需要拡大が、会計年度最初の5カ月間の輸入を押し上げたと説明した。
8月の財の輸出額は438億1000万ドルとなり、7月の442億4000万ドルから若干減少した。
それにもかかわらず、8月の輸出額は少なくとも過去10年間で同月として最高水準だった。
アグラワル氏によると、8月の財・サービスの輸出総額は前年同月比約25%増の826億8000万ドルとなった。一方、貿易赤字は前年同月の116億2000万ドルから94億1000万ドルへ縮小した。背景には、エンジニアリング製品や電子機器の輸出増加があるという。
サービスの輸出額は388億7000万ドル、サービスの輸入額は214億2000万ドルだった。
米国は引き続きインド製品の最大の輸出先であり、4─8月期の対米輸出額は427億9000万ドルと、前年同期の403億9000万ドルから増加した。